■HS-200の詳細
HS-200は、人感PIRセンサーを内蔵し、HS-200正面に人が来た時に自動で撮影を開始するスイッチ型カメラ内蔵レコーダーです。
壁にあるスイッチのカモフラージュを施しています。
バッテリー内蔵で録画可能なレコーダーは多々ありますが、電源がとれない場所で駆動させる場合、動体検知録画モデルだと常に
電気を使用するため、大容量のバッテリーを用意しなければなりません。
PIRセンサーを搭載するモデルではセンサー反応時のみ録画を開始するため、より長時間設置しておくことが可能ですが、
種類があまり多くなく、あっても大型で赤外線LEDを搭載したモデルばかりでしたので、室内で使用するにはあまりに違和感のあるデザインでした。
しかしHS-200はデザインはスイッチ型で小型軽量、両面テープで何処にでも貼り付けられ設置も簡単。
違和感なく室内に溶けこませることが出来ます。
また形にこだわらず、通常あまり動きが無く電源のとれない場所で活躍が期待できる待望の録画機器です。
簡易防犯の決定版となってます。
本体は86 x 86 x
12(16)mm、約82グラムと薄くて軽いため付属の両面テープで簡単に貼り付け可能です。
本体から枠カバーを外すと各操作スイッチや状態確認用のLEDが確認出来ます。
枠カバーを外した状態の各部詳細です。
(1)PIRセンサー受光部
(2)静止画/動画切替
(3)解像度切替(動画撮影時のみ)
(4)microSDカードスロット(最大32GB対応)
(5)miniUSBジャック(充電またはデータ転送時に使用)
(6)電源スイッチ
(7)ファイル削除ボタン(押しながら電源オンで録画データ削除を行ないます)
(8)LED表示
青LED:動作表示(動作中点灯)
赤LED:録画表示(撮影時点灯)
緑LED:充電表示(充電中点灯/満充電時オフ)
(9)レンズ
本体背面です。
取り付け用の固定プレートが装着できるようになっています。
予め壁にプレートを固定をしておけば、両面テープでの固定と違い、取り外しが容易になり
充電などの際、楽に作業が行えます。
実際に壁に装着した状態です。
左が本体装着時、右がプレートのみの状態です。
本体を上下にスライドさせる事により取り外す事が出来ます。
●PIRセンサーについて
PIRセンサーは「対象から出る微少な赤外線をレンズで受け、それをセンサーに送り、温度の変化で判断している」という仕様上、
下記の様な特徴があります。
・赤外線を発しないものには反応しない(猫などの小動物に反応することがある)
・一旦感知しても動きがない場合反応しなくなる(温度変化がないため)
・センサーに直進する物は反応しにくい(下図の黄矢印)
・検知ラインの抜け部分に入ると反応しにくい(下図の黄矢印)検知ラインとはPIRセンサーに組み込まれるレンズ(フレネルレンズ)により作られる感知しやすいゾーンを指します。
・検知ラインを横切るものには良く反応する。(下図の緑矢印)
・西日や朝日が差し込む場合反応することがある。
HS-200を使用する際には、人間の導線を考慮した上で設置を行なうと、より良い結果が得られます。
またセンサーが反応してから撮影が開始するまでには若干のタイムラグ(動画撮影時5秒程度)があるため、
状況に合わせて動画・静止画撮影を切り替えてご使用ください。
■タイムスタンプ設定
HS-200には撮影日時の写し込み(タイムスタンプ)機能があります。
設定する際には「2011.10.30
14.02.00」(=2011年10月30日14時2分0秒)の内容(「」内の)をテキストファイルで入力し、
settime.txtのファイル名で保存。
これをmicroSDにコピーします。
ファイルを保存したmicroSDカードをHS-200セットしてテキストファイルに入力した時刻に電源を入れると、
テキストファイルが消えてタイムスタンプ設定が完了します。
電池が無くなった状態でも2日程度はタイムスタンプが保持されますが、長期間放置した場合には再設定が必要になります。
時刻が重要な録画を行なう場合、必ず事前にタイムスタンプ設定を行なってください。
■サンプル動画
HS-200は小さくて薄いボディの中に全てを詰め込んでいるので、煩わしい配線等は一切不要!
壁面設置以外にも、通常電源のとれない場所など、今まで防犯カメラを設置するには厳しい環境でも使用出来るこのHS-200。
そこで実際に使用しそうな条件にてテストを行なってみました。
※両面テープを使用しての設置・取り外しの際に材質によっては壁紙が損傷する場合がありますのでご注意下さい。
●キッチン・給湯室での使用
キッチンに設置してみました。
スイッチ型だけあって全く違和感がありません。
給湯室の共用の冷蔵庫では他人のものを勝手に食べてしまう人がいて問題になる場合があるようですが、冷蔵庫を開けた際に
丁度開いた扉が見えるような位置、冷蔵庫前からは約2m離れた壁面への設置してみました。
ご覧の通り人相から何を取り出して持って行ったのかまでハッキリと録画できました。
動画撮影時はセンサー反応から録画開始までにタイムラグがあるため、冷蔵庫から食べ物を取り出す場面からの撮影でしたが、
反応の早い静止画撮影を行なった場合、開けて中を物色している状態からの撮影を行えます。
※静止画撮影時は1600×1200で記録されます。
●ロッカーでの使用
続いてロッカー内部への設置です。
今まで「ロッカーが荒らされる」「ロッカーに入れて置いた財布からお金が無くなった」ため証拠撮影を行ないたいといったご相談は
多々ありましたが、その際に問題になるのが駆動時間と製品の形状、価格でした。
動体検知式レコーダーでは常に電気を消費するため、電源のとれないロッカー内部に長時間設置する場合には、
別途大容量バッテリーを用意せねばならず、そうすると置き場所に困るといった欠点がありました。
HS-200は連続待機時間約8日間、センサー反応時のみ録画をおこなうので、ロッカーが開いた時のみ録画を開始し、
誰が使用したかを特定することが出来るでしょう。
ロッカーが開いてからのタイムラグはありますが、扉を開けた人物や、スーツのポケットから財布を取り出し、
お金を抜き出す様子が撮影出来ました。
ロッカー以外にもこういった閉鎖された状況ではPIRセンサーが反応しない限り録画を開始しないHS-200の場合、
長期間待機をさせておくことが可能です。
特にイタズラの多い郵便受けに設置しても効果的に証拠撮影が可能です。
開けてすぐの時点ではセンサーが反応してから録画開始するまでのタイムラグがあるため撮影されていません。
そのような場面を撮影したい時には、静止画撮影モードに切り替えての使用を御検討ください。
●倉庫での使用
最後に倉庫内に設置しました。
あまり使用しない倉庫の場合、センサー反応も少ないため、通常の室内よりも長期間設置しておくことが出来ます。
ドアを開けて進入する、照明をつける、内部の物を持ち出す、照明を消す、倉庫から出て行くという順番で撮影を行なっています。
PIRセンサーは照度に影響されないので、照明がつく前、暗い段階から反応しています。
※進入してすぐの場面は、センサーが反応してから録画開始するまでのタイムラグがあるため撮影されていません。
そのような場面を撮影したい時には、静止画撮影モードに切り替えてご使用ください。
■HS-200のテスト環境下での記録時間
●最小連続撮影時間
8秒点灯〜7秒消灯の連続撮影を期待した環境でのテスト時
(下記経過時間は実使用時間より短い数値です。どんな使用環境でも経過時間しか使用出来ないという事はありえません。)
●静止画撮影枚数
動画と同条件でのテスト時
■HS-200の仕様
型番 |
HS-200 |
外径寸法 |
86 × 86 × 12(16)mm |
重量 |
約82g(micoSD 1g) |
電源 |
内蔵リチウムイオン充電池 950mAh |
充電時間 |
3.5時間(USB充電ACアダプター)〜4時間(PCのUSB端子) |
電池寿命 (動画) |
4時間07分(8GBで1280×720/30fps連続撮影)
8時間29分(8GBで640×480/30fps連続撮影) 連続待機約8日間(動画待機)
※テスト環境での値のため実用値よりも遥かに短い。 通常環境下では24時間程度は動作する。 |
電池寿命 (静止画) |
4GBで4000枚の静止画を撮影して
時間経過7〜12時間で終了 ※テスト環境での値 実用値は24時間以上〜数日 |
内蔵カメラ |
200万画素OmniVision社製CMOS |
画角 |
実測42.8度(1.9m離れて1.49mの範囲を撮影) |
最低被写体照度 |
1.3Lux |
記録メディア |
microSDカード 32GBまで対応 |
動画記録 |
動画:1280×720または640×480/MotionJPEG(MJPG)/30fps
音声:PCM8kHz16bitモノラルAVIファイル(MJPG+PCM.AVI) 1ファイル最長2分 |
静止画記録 |
1600×1200のJPEGファイル |
入出力 |
USB2.0 - miniUSBジャック ×
1 (画像データ出力及び内蔵電池充電に使用) |
動作状態LED表示 |
前面レンズ部左下 青LEDで動作(点灯) 赤LEDで録画(点灯) 緑LEDで充電(満充電で消灯)を告知 |
保証期間 |
6ヵ月 |
■製品および付属品
- HS-200本体
- 枠カバー
- USBケーブル
- microSD8GB
- 両面テープ2枚×3
- アルコールパッド1袋
※相性確認の為、SDカード及びマイクロSDカードを開封させていただく場合がございます。
予め御了承ください。
※仕様及びデザインは予告なく変更される場合がございます。予めご了承下さい。
※全てのSDカードでの使用を保証する物ではありませんので予めご了承下さい。
※充電が無くなると日付設定がずれるため、使用前には必ず充電とタイムスタンプ設定を行なってください。
※PIRセンサ(赤外線人体感知センサ)の特徴について
HS-200には、PIRセンサーが搭載されています。
PIRセンサーは温度の変化を検知するため、下記の様な場所に設置した際、人がいない場合でも動作することがあります。
急激な湿度の変化がある場所(例:浴室、洗面所など)
直射日光が強く当たる場所、または反射する場所
検知エリアに動体がある時(例:カーテン、ペットなど)
過度の温度変化がある場所(例:エアコン、ストーブなど)
強い電波が存在する場所、強い電波が出る場所
激しい振動がある場所
また下記の様な環境では動作しない場合があります。
検知エリアに障害物がある場合(例:ガラス、観葉植物など)